学生の自己評価システム
用途
自己評価システムとは、学生が大学に入ってきた目的を見失わず、学修を続けられるようサポートするための仕組みです。学生自身が、自ら必要な力を考え、それを修得するために計画的に学び、学んだ内容を振り返り、次の計画を立てるという「学び続ける」習慣作りのサポートとなることを企図しています。また、学生が自らの成長を自覚しやすくすることで、自信を持って一歩を踏み出せる力に繋げます。
特徴
- ①ディプロマポリシーに紐づくカリキュラムマップを示すことで、今の学びと、ゴール(卒業時人材像)との関係を、学生が分かり易く把握する事ができる。
- ②学生が授業を評価するのではなく、学生の自己申告による理解度データを集計することで、授業改善の基礎情報を得ることができる。
- ③単位を修得するごとに、自らに蓄積された力が見える化され、自らの学びに自信を持つことができる。
- ④「自分に蓄積された力」と、「なりたい人材像」のギャップを埋めるために履修科目を検討することで、与えられた学習から、自ら獲得する学修への意識改革を促す。
こんな課題を解決します。
- ・問題学生を早期発見して、教職員一体となった体制の中でサポートしていく基盤が欲しい。
- ・初年時教育などで立てた将来に向けた計画が、すぐに忘れ去られてしまうのがもったいない。
- ・学生自身が立てた学修計画を基に指導を行いたい。
- ・学生の学問に対する姿勢を転換したい。
- ・何を学ぶために大学に来たのか、道に迷ってしまう学生を減らしたい。
- ・先生方が抵抗を感じず、授業改善に取り組めるような情報が欲しい。
説明
次の2つの構造により、ディプロマポリシーに対する達成度を学生別に可視化する仕組みです。
- ①「ディプロマポリシー」と「各授業の関連付け」
- ②「授業ごとの成績」と「学生自身の自己評価」
自己評価は、学生が授業の目標として掲げられた指標に基づいて自らを評価します。
自己評価と半期毎のふり返りが蓄積されることでポートフォリオが作成されます。
自己評価と半期毎のふり返りが蓄積されることでポートフォリオが作成されます。
学業における評価を成績と自己評価という異なる視点で比較することによって、学生と教員の双方にとって有益な情報を引き出すことができます。
多くの大学がFD活動として実施している授業アンケートは、「否定的な意見を持つ教員がいる」、「費用と労力をかけた割に有効な活用ができていない」、などの問題が浮き彫りになってきています。アンケートを取る代わりに、学生の自己評価による理解度データを活用することで、より効率的な授業改善を行うこともできるのが、本システムの特徴です。